ビー(エ)ル!!*C Vol.2

□Doll
1ページ/7ページ

スタジオでのレコーディングに一区切りが付き、今日の作業は終わり。

帰ろうと思ったら、

「あ。」

車をマンションに置いて来た事に気が付いた。

「芦名(あしな)くーん。」

「どうしたんですか?」

マネージャーの一人に声をかけたら、僕のところに寄って来た。

「送ってほしいんだけど、いい?」

「大丈夫です。」

「それじゃあ、お疲れ様でした。」

これ見よがしに挨拶して、僕は下邑(しもむら)さんの反応を窺った。

下邑さんは表情を変える事もなく、動揺した様子はなかった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ