ビー(エ)ル!!*C Vol.2
□ボクの形
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ボクはいささんやきいちゃんに気づかれないように、そっと出発した。
「いささん、ゴメン。」
ボクはウソをついた。
今日はバイトなんかじゃない。
途中のお花屋さんで墓参り用に花束を作ってもらい、きいちゃんのお母さんのお墓へとやって来た。
お墓はきれいに掃除がされていた。
『きいちゃんは、とっても元気ですよ。心配しないでくださいね。ボクが……ボクといささんが、きいちゃんのことを絶対に守ります。』
ボクは花束といっしょにきいちゃんの写真を置き、墓前に手を合わせて誓いを立てた。