ビー(エ)ル!!*C Vol.2

□ボクの罠
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保育実習が終われば、後藤田(ごとうだ)さんに会えなくなる。

そう考えて、先手を打っておいて正解だった。

「理工学部総合科学科1年の芦名脩(あしな・おさむ)です。」

「知ってる。」

「ですよねぇ。」

「学科違うのに、よく助手になれたね?」

「教授がボクのこと、気に入ってくれたみたいで。」

「そう。」

ボクは後藤田さんがいる研究室の助手として採用されたので、購買のバイトは辞めてこっちに乗り換えた。

「こっちのほうがお給料いいんです。」

「そう言うと思ったよ。」
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