ビー(エ)ル!!*C Vol.2
□本音と建前
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『先生。』
『いい子だね、寿(ことほ)。気持ちよかったよ。』
過去の出来事を夢に見ているような、そんな気がしてた。
でも、それは違ってた。
「うっ……。」
二日酔いで頭がガンガンする。
「七夏(ななか)さん?」
「……へ?」
耳元で篠塚(しのづか)さんの声がした。
「大丈夫?」
「あ、あの……あれ?」
ここは篠塚さんの部屋だ。
「ひょっとして、そのまま寝ちゃったんですか?」
「そうだよ。ふふっ。」
篠塚さんが柔らかな笑顔を浮かべた。
――ドキッ!?