ビー(エ)ル!!*C Vol.2
□表と裏
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「はい。」
「あなたを襲おうとした僕を?嘘だね。」
「ウソなんかじゃないです。」
「偽善者。」
「そうかもしれません。」
僕なんてただの偽善者だって、情けないただの人間だって分かってる。
「あなたって、やっぱり面白い。くくっ。」
篠塚さんはお腹を抱えて笑い出した。
「そんなにおもしろかったですか?」
「はははっ。えぇ、とても。」
目尻の涙をふきながら、篠塚さんが答えた。
そして、
「ありがとう。」
――ドキッ!?
「えっ!?」
篠塚さんの不意打ちに、僕の心臓が飛び跳ねた。
To be continued.