ビー(エ)ル!!*C Vol.2

□表と裏
36ページ/36ページ

「はい。」

「あなたを襲おうとした僕を?嘘だね。」

「ウソなんかじゃないです。」

「偽善者。」

「そうかもしれません。」

僕なんてただの偽善者だって、情けないただの人間だって分かってる。

「あなたって、やっぱり面白い。くくっ。」

篠塚さんはお腹を抱えて笑い出した。

「そんなにおもしろかったですか?」

「はははっ。えぇ、とても。」

目尻の涙をふきながら、篠塚さんが答えた。

そして、

「ありがとう。」

――ドキッ!?

「えっ!?」

篠塚さんの不意打ちに、僕の心臓が飛び跳ねた。





To be continued.
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ