claps!
□僕と中務さんと洋服の話
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「別府(べふ)くん、それよく着てるけど気に入ってるの?」
中務(なかつかさ)さんに呼び止められた。
「いえ。服なんて着れれば何でもいいです。」
質問の意図が読めないまま、率直に答えた。
「じゃーあ、オレの服いる?昨日、着なくなった服とか整理したんだ。でも、まだ着れるのに捨てちゃうのももったいないしなーと思って。」
「それなら、遠慮なくいただきます。」
と言うわけで、僕は中務さんのマンションへとやって来た。
下邑(しもむら)さんと同棲しているので、ここは倉庫代わりに使っている部屋だ。