ビー(エ)ル!!*C Vol.1
□予感から
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ドラマの撮影が始まってから、日を追うごとに態度を悪化させる肇ちゃん。
しかも、オレにだけ。
マネージャー業務はキチンとこなしているからそうそう文句も言えず、今日まで過ごしてきた。
だけど、これからも長く付き合っていくことになるんだし、オレのどこが不満なのか向かい合って話をしてみよう。
オレはそんなことを頭の片隅で考えながら、キスシーンの撮影を終えた。
「着いたら起こしてね。」
連日の撮影の疲れでクタクタになっているオレは、肇ちゃんが運転する車の助手席で睡魔に襲われた。