ビー(エ)ル!!*C Vol.4
□丘のある街に鳴る鐘
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「俺、これにしようかな?昼と晩は会場のケータリングだし。」
「そうだね。コーヒーは寿(ことほ)が煎れてくれるから、この辺りかな?」
「何で、煎れる前提なんすか。そりゃー、煎れますけど。」
目の前の2人が、輝いて見えた。
こんな風に、俺も裕大と会話を交わせられればいいのにな。
「青柳くんは?」
「え、えっと……うっ。」
メニュー表の値段を見ただけで、めまいがしそうだ。
この仕事をするようになるまで、こんな値段のする店で食事をしたりすることもなかった。
昨日だって、そうだ。