ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□無限回廊[前編]
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次の日、僕はアキトには内緒で、お母さんにもしかしたら帰宅するのが遅くなるかもしれないと言ってから登校した。
ライブハウスに行く、なんて僕が言えばアキトに反対されるに決まってるからだ。
「おはよう。あのねっ!!」
「とりあえず、ヒロ、落ち着けって。」
「だって、これすっごくよかったから。」
僕は卯月にCDを返した。
「それは何より。」
「それでね、僕、ライブに行きたいんだ!!生で、この目で、見てみたい!!」
「ヒロがそこまで気にいるとは思わなかったよ。」