ビー(エ)ル!!*C Vol.2
□夏の夜空に打ち上げた
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「おい、集まれ。」
の一言で、僕たち四人は下邑さんの元に集合した。
「セットリストはこれか。」
「はい。」
「まず、これはカット。」
「うわっ、早っ。」
「歌う場所と時間帯、他のバンドとの兼ね合い、その他諸々を考えろ。」
早速の駄目出し。
「ファンが喜ぶ曲ばかりを入れても、いつもそればかりを歌う悪いルーティンが出来てしまう。」
「はい。」
「それに陥ってないか?」
確かに、起爆剤がほしいところではあった。
「大地に響かせたい、大空に羽ばたかせたい曲を挙げて行け。」