ビー(エ)ル!!*C Vol.2
□夏の夜空に打ち上げた
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「え、トップバッター?」
ドラムの萱原(かやはら)から順番に数曲ずつタイトルを列挙した。
「で、お前は?」
――ドクンッ!!
「Palpitation」
とっさに、口をついて出た。
「それは映えるだろうな。あー、一曲目にするかラストにするか。」
「一曲目で?インパクトありすぎじゃないっすか?」
「始めからドンッと打ち上げてもいいだろ。花火みたいに、ジオースが祭りのラストスパートだ。」
花火か。
夏の夜空に輝く花火に例えられると、僕も満更嬉しくないわけじゃない。