*黒の世界

□天然?確信犯?
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夏。
授業も終わって既に疲れつつある体で更にくそ暑いなか体育館でバスケは、なかなか精神的にもくるもんがある。

「キャプテン!お疲れ様でしたあっ!」

自分たちも疲れているであろうに、こうして声を張り上げて笑顔で挨拶していく後輩を、今ばかりは尊敬せざるを得ない。
俺はというとその挨拶にお疲れ、と返事をする気力すらなくて、おう。と返しただけだった。

一通り忘れ物はないか確認をして部室の鍵をしめようとしたとき、後ろからバタバタと走ってくる足音が聞こえた。

「笠松先パーイっ!」

ああ、この嫌にハイテンションな声はあいつだな…

「なんだ忘れ物か?黄s…」
「先パーイっ!鍵終わったっスか!?」

うっ…最悪だ…
こいつこのタイミングで抱きついてきやがった…
暑いし重いし疲れてるしの状態の俺に抱きつくのはなんだ、嫌がらせか?普段の腹イセか?
とりあえず…

「黄瀬てめえええ…重いっつーのどけ…つーかお前何でそんな…テンション…どうした…?」

「せ…先輩…どーしたんスかっ!?いつもの罵声が聞こえないっスよっ!?まさかこの暑さで…!ああ先輩しっかり…!」

どーしたってお前…
そりゃあいつもなら罵声だよ?罵声にありったけの力を込めての肩パンだよ?
つーかそのまさかだし
あとお前のウザさで元気なくなってんの。
っつか何でお前そんな元気なんだよ…
色々言いたいことはあったけど気力がもたなかった。
…つーか…

「黄瀬お前なんでここに?」

「先輩と一緒に帰ろうと思ったっス!!」

「先帰ったんじゃねえのかよ?」

「鍵の音が聞こえたから、靴箱から戻ってきたんスよ!先輩かなーって!」

…目の前の馬鹿は雰囲気だけでなく、どうやら耳まで犬のものらしい。
靴箱って…相当遠いのに…

「先輩の身に付けてる物の音はなんでもわかるっスよ、俺!」

「すげえな。その素晴らしい聴覚を活かして探し物相談所でもやったらどうだ?」

「やだなあ先輩…先輩のものだけに決まってるっスよ〜だって好きなんスもん!」

にこにこしながらくそ恥ずかしいことを平気で言ってのけるこいつは絶対確信犯だと思う。
悪態をつきたいところだが、今の俺は確認せずともわかるくらいに顔が赤いだろうから顔を上にあげられない。
代わりに俺は、バカが…と呟いた。

また体育館に入ったのかと思うほど暑い。
帰り道にアイスを奢らせよう、と心のなかで誓った。


帰り道

(黄瀬!てめえアイスおごりやがれ)
(なんでっスか!?Σ)
(更に暑くさせた罰だ)
(先輩…そんなに俺とあついカップルになりたいんスか!?キラキラ)
(ばっ…!ちげーよはげ!!いいから早く買ってきやがれ!)
(痛いっ先輩痛いっ!わかったっスよ…チョコミントっスよね)
(おう、さっさといけ)



はい、すみませんでした。
なんかもう申し訳ない…
読んでくださった方申し訳ない…
笠松先輩いまいちよくわからないデスヨ
漫画読み直そう…
てかお互いの好きなものは承知済みとか理想←(笑)
ちなみにチョコミントが好きなのは私です(..)
あれは歯磨き粉ではありません。←

ありがとうございました(^O^)

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