旧book

□七夕の夜に
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〜三井〜





俺は、居ても面白くない事に気が付き、あまり良くないが帰ることにした。
「あれ?三井〜どしたんだよ〜帰るのか?」

「はい、すいません。少し、用事が出来て・・・。」

そして、先輩達はベロベロになりながらも、見送ってくれた。(別によかったが・・・)


今日は雨のち曇りという天気だったが、厚い雲がだんだん晴れ的て、きれいな夜空が見えてきた。
すると、ある家の前を通りすがった時短冊が掛けられた笹が、風に揺られていた。

『そういえば、今日は七夕だったか・・・。』

俺は、ある人が頭に思い浮かんだ。

「宮城・・・今何してるかな。」

そう、高校生時代に共にバスケをしてきた、そして付き合っていた彼。
俺が、高校を卒業してからというもの、会うこともなく、電話をかけてもでてくれなかった。

『織姫と彦星でも1年に一回だぜ・・・。』

俺は、大きなため息を漏らした。
と、その時ある車が隣に停まった。
ドアが開きもの凄い勢いで、そいつは車に俺を引きずりこんだ。
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