桜花に誓いを

□2章
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“お兄さん、どうしてこんなところにいるの?”

だー、気持ち悪い。なーんで私がこんなしゃべり方しなきゃいけねーんだよ。


今回の敵は20代前半の男。

この男、完全に私を幼子だと思っている。


“お前見てーなガキが来る所じゃねーだろ?”

“ガキじゃないもん。お兄さんはどうしたの?亜莉朱と遊ぼうよ”

あー気持ち悪い。この男、完全に信じてやがる。

“お前は悪い子だな?俺はここから出られないって知ってるんだろ?”

“どうして?私が助けてあげるからお話しようよ”

助けるわけねーけどな?話したら即私が殺るし。

“俺は・・・、テロリストの頭だ。殺人だっていっぱいしてきた。怖いだろ?”

“怖く・・・ないよ?それより、お兄さん辛そう”

ハン、鬼の娘だとも気づかないでぬけぬけと話しやがって。

私はわざと震えて怖がるふりをする。



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