Short Story
□桜花に誓いを 番外編
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―ねぇ、私って必要な人間?
幼いときから疑問に思った。
両親は、テロリストに成り下がった兄によって―…、殺された。
以来、私に向けられる視線はどれも痛いものばかり。
どうせなら、あの時私も死んでしまえばよかったのに。
数年前まで、絶望の淵にいた。
―詩音、私の所へ来ないか?一緒にテロリストを全滅させよう。お前は必要な人間だ。
そう。数年前に私はテロ取締役の、ジュエリーに入隊した。
この時から、私は鬼になった。
私を初めて必要としてくれた人の為に、どんなに他人に恐れられようとも、必ずや役目を果たしてみせますから。
誰もが恐る鬼姫は、孤独な少女だった―…。
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