Short Story
□The 青春!
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放課後を告げるチャイムが構内に鳴り響く。
“詩音、部活行こう!”
決まって聞こえてくるのは、幼なじみの裕子の声…と、もう1つ…
“おい、詩音!お前、また朝練サボっただろっ!!”
“ハイハーイ”
なんて適当に返事をするけど、実は彼、先輩で部長だったりする。
だけど、近所に住んでるからずっと一緒に育ったわけで、幼なじみと言ってもかわらない。
“ホント、詩音って、弓道上手いのに、全然朝練来ないよね”
“え〜、だって眠いんだもん”
なんて言うのは建前で、ずっと‘幼なじみ’とか、‘妹’ってポジションにいる私が、先輩の気を引くにはこんな方法しかないでしょう?