Short Story

□The 青春!
1ページ/3ページ


放課後を告げるチャイムが構内に鳴り響く。


“詩音、部活行こう!”

決まって聞こえてくるのは、幼なじみの裕子の声…と、もう1つ…

“おい、詩音!お前、また朝練サボっただろっ!!”


“ハイハーイ”


なんて適当に返事をするけど、実は彼、先輩で部長だったりする。

だけど、近所に住んでるからずっと一緒に育ったわけで、幼なじみと言ってもかわらない。

“ホント、詩音って、弓道上手いのに、全然朝練来ないよね”


“え〜、だって眠いんだもん”


なんて言うのは建前で、ずっと‘幼なじみ’とか、‘妹’ってポジションにいる私が、先輩の気を引くにはこんな方法しかないでしょう?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ