幕恋hours short
□夢見・其弐
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粘ついたような水音を、たまらない気持ちで聞いている。
こんなにわたしの躯は、貪欲に龍馬さんを求めている。彼を受け入れたくて溢れた泉はもう止め処なくて、差し入れられた指をもっともっとと呑み込もうとしている。
こんなわたしを、龍馬さんは慈しむような目で見て、何度も何度も口付けを落してくれる。瞼、頬、くちびる。
その間も内への愛撫はとまらなくて、いいところを掠める度に高い声があがってしまう。
「・・・も・・・・おね、がい・・・」
焦らすように執拗に浅くかき回されて、とうとうわたしは音を上げる。
泣き濡れた瞳で龍馬さんを見上げると、熱っぽい目が「ん?」と尋ねるように見返す。
「・・・どう、したい?」
「来て、おねがい・・・だから・・っ」
薄明かりを背にした龍馬さんの顔は、ぼんやりとしか見えなかったけど、ただその表情がやさしく緩むのは判った。
「深雪は・・・お願いまで可愛いのう」
耳元に囁かれる甘い声。
その熱さに一瞬息を飲むと、蜜口に硬いものが当たるのを感じた。
「あっ、あ・・・・・!」
ぬめぬめと浅い挿入を幾度か繰り返され、わたしはもう恥も外聞もなく声を上げてしまう。もっと奥に欲しくて龍馬さんの腰に脚を絡め、いやいやをするように髪を乱して頭を振った。
「いくぜよ・・・?」
熱を孕んだ龍馬さんの声。
「うん・・・来て・・・!」
愛される嬉しさで躯もこころも震える。
五感全てで龍馬さんを感じようとして、わたしは目を閉じた。