幕恋男子部
□睡蓮
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唇を離さぬまま、胸元を寛げそのまま舐めあげる。大久保の息が喉もとで声になれないまま響く。
微かに上気した肌に浮かぶほのかに色づいた部分を吸うと、大久保は声を殺して身を震わせた。唾液を絡めて卑猥な音をたて、半次郎は執拗にそこを責めた。
やがて大久保の腕が半次郎の頭に触れ、総髪を括った髪を徐々に乱していく。焦れたように膝が立ち、堪えていた声が呻き声に変わる。
頃合いか、と半次郎はすでに硬くなった大久保の雄をちらりと見た。
「・・・・・う・・・」
初めて声を上げた大久保に、うっすらと笑いを浮かべて後口をまさぐった。ひくりと蠢くそこはまだ固く閉じている。
ふと気づくと、汗がじわりと肌を被っていた。意外な思いで半次郎は袖で素早くそれを拭う。
それほど気を入れて行為に没頭しているつもりはなかった。ただ、強情に声を堪える大久保に少しだけ苛立ちは覚えていた。
少し強引に膝を割り、その場所を顕にするとゆっくりと半次郎は指を口で湿らせた。ぴちゃりと隠微な音が鳴り、なにも告げずに半次郎は閉じたそこへと指を伸ばした。
「・・・・・う・・・くっ」
慣らすという行為に、大久保の身体がどれほど経験があるのかなど知らなかった。ただ、自分から求めるということはそれなりに男同士で愉しむ術を知っているということだろうと、半次郎は判断した。
「・・・お辛いようであれば、言ってたもんせ」
一言だけ断ると、後は大久保の嬌声を引き出すことに没頭していった。