DRRR!!

□拉致誘惑
2ページ/5ページ


昨夜

新羅宅前

「新羅いるかー?」

「ノックもなしに勝手に入っといてよく言うよね」

「別にいいだろ?お前が呼んだんだろうが」

「そりゃそうだけど、礼儀として一応さ」

「んなことはどうでもいいだろ?で、何の用だよ」

「たまには一緒に酒でも飲もうと思ってさ」

「酒?」

「そ、たまにはいいじゃん。セルティもそろそろ帰ってくるだろうし、それまでゆっくり飲んで待ってようよ」

「…まあ少しくらいならいいか」

静雄はすでに机の上に用意されていた酒をコップに注いだ。

「どう上手い?」

「ん…まあまあか」

「結構いいの用意したんだけどな…なんかつまみいる?」

「いらね」

「酒ばっか飲んでると体に悪いよ?」

「だったらなんか適当に作れよ!」

「でも君なら大丈夫かもね。丈夫だし」

「うぜーな!」

「痛っ!」

静雄は新羅の尻に蹴りを入れた。

「酷いよ!俺、何もしてないじゃん!!」

「何か腹たった」

「そんな理由で蹴んないでよ!」

静雄はソファに腰掛けて酒を飲み始めた。



「…セルティのやつ遅くないか?」

「ああ…そうだね。それよりさ体熱くなったりとか、頭くらっとしたりしないの?」

「あ?…そういや頭…が…」

ドスッ
静雄はソファに倒れこんだ。

「やーっと効いた。さすが静雄君だね」

ピッピッ

【もう帰ってきていいよ。セルティ】

ガチャ

「セルティお帰り!会いたかったよ」

ドスッ
セルティは新羅の腹に一発入れた。

【いきなり、抱きつこうとするな!恥ずかしい!!】

「そんなに照れる事無いだろ?セルティと僕の仲じゃないか!!」

【どんな仲だ!どんな!それより連れてきたぞ】

「あっそうだった」

「そうだったって酷いな」

「君の言った通りにしといたよ」

「ありがとう、新羅」


 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ