偽物ヒーロー
□04人助けの理由
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「・・・はぁ。」
「先輩、閉館時間なんで良え加減出てくれません?」
白石にミス○の袋を投げ付けた後で屋上から飛び降りると、早速出くわした先生に昨日の事について怒られた。
どうやら先生達には昨日の事が知れ渡っているらしい。
で、図書室に逃げ込んだ訳なのだが・・・。
何やかんやで放課後になってしまい、現在後輩の光に追い出されそうになっている。
ちょっ・・・今白石にだけは絶対に会いとうないのに、廊下なんかに出たら会う確率増えるやんか。
しかも、同じクラスやし。
ってかさっきから腹の音がめっちゃ鳴っとるやけど。
白石にミス○投げへんかったら良かった・・・。
ウチ1個しか食べてへんし、後5個もあったんやで?
あー、ホンマもったいないわ。
空腹と落ち込みにより、再度机に突っ伏す。
「先輩、ホンマ良え加減に
「光・・・喋ったら出て行くから、ウチの話聞いてくれへん?」
「・・・聞くだけっすよ。」
溜め息を付きながらも、向かい側の席に座ってくれる光。
何やかんや言っても光は優しい。
一方の私は机に突っ伏したままだったが、そのまま昼休みにあった出来事を話始めた。