偽物ヒーロー

□04人助けの理由
1ページ/2ページ

「・・・はぁ。」

「先輩、閉館時間なんで良え加減出てくれません?」




白石にミス○の袋を投げ付けた後で屋上から飛び降りると、早速出くわした先生に昨日の事について怒られた。

どうやら先生達には昨日の事が知れ渡っているらしい。

で、図書室に逃げ込んだ訳なのだが・・・。

何やかんやで放課後になってしまい、現在後輩の光に追い出されそうになっている。



ちょっ・・・今白石にだけは絶対に会いとうないのに、廊下なんかに出たら会う確率増えるやんか。

しかも、同じクラスやし。

ってかさっきから腹の音がめっちゃ鳴っとるやけど。

白石にミス○投げへんかったら良かった・・・。

ウチ1個しか食べてへんし、後5個もあったんやで?

あー、ホンマもったいないわ。

空腹と落ち込みにより、再度机に突っ伏す。




「先輩、ホンマ良え加減に

「光・・・喋ったら出て行くから、ウチの話聞いてくれへん?」

「・・・聞くだけっすよ。」




溜め息を付きながらも、向かい側の席に座ってくれる光。

何やかんや言っても光は優しい。

一方の私は机に突っ伏したままだったが、そのまま昼休みにあった出来事を話始めた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ