偽物ヒーロー

□03号外
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「しっ、白石・・・。」




滅茶苦茶爽やかな黒笑いをした白石の登場に、ミス○の袋を持ったまま後退する。

アカンで、これ。

もしかして気付いたんか?


「やっぱりここに居ったんやな。」

「用事、あったんちゃうの?」

「ちょっとばかし気になる事聞いてな、急いで抜けて来たんや。」

「へ、へぇ〜。そうなんか〜。」




会話をしながらも、一歩ずつこっちに近付いて来る白石。

コイツ絶対に気付いとるやろ。




「で、遥に聞きたい事があるんやけど。遥・・・俺に隠しとる事無い?」

「なっ、無いでっ。隠しとる事なんか何もあらへんっ。」

「・・・ホンマ?」

「ホンマや、ホンマ!!神崎 遥には一片の嘘もないっちゅー話や。」




・・・現在進行形で嘘付いとるんやけどな。

ちゅうかホンマにその笑顔恐いんやけど。
その笑顔で人殺せるんとちゃう?

アカン・・・寒気までしてきおった。

でも大丈夫や、バレる訳あらへん。

アレは私が、校内駆けずり回って全部回収した




「なら、これは何々?」

「え?」




紙を渡されて目を通すと、そこには『風紀委員長またやった!!』と書かれたさっきまで私が回収していた記事。

昨日のカツアゲをボコボコに・・・じゃなくて注意している写真も載っていた。

・・・全部回収してへんやんっ!!
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