青春18切符
□1.出会い
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─バイト先のファミレスにて。
〔はぁ〜、時給が良いバイト、ないかな?・・・メイド喫茶が時給良さそうだし、ここ辞めて、メイド喫茶行こうかな?〕
ポーン。
呼び鈴が鳴る。
『はい。只今お伺いします。』
とびきりの営業スマイルで駆け寄る。
『お待たせ致しました。お伺いします。』
「すんまへん。ぜんざいってあります?」
〔何を考えているんだろうか?この人は。メニュー見たら載ってないの解らないのかな?〕
『申し訳ありませんお客様。当店では扱っておりません。』
取り敢えず、頭は下げておこう。
「けっ、何やこの店。せんざいあらへんって、頭おかしいんちゃう?!」
おっ、イケメン。
なんて、思った私が馬鹿だった。
イケメン2人組にテンション上がってたのに、1人ものごっつ性格悪っ!
しかも店にまで文句かよ?!
ま、私の店じゃ無いし、いっか。
なんて思ったら、文句を言ってきた、黒髪ピアスの少年は、席を立ち、ぜんざいあらへんのならええわ。と、お店を出て行った。
それにつられて、もう1人の人も席を立って追いかけて行った。
すれ違い際に、堪忍な。と謝ってくれた。
なんて好い人なんだ!
さっきの言葉、撤回します。
ゴメンナサイ。
・・・てか、あのジャージって、確か、同じ学校の男テニ・・・?