青春18切符
□2.出会い
2ページ/4ページ
「なぁ、自分、それ新しい体操か?見ない顔やなぁ。その体操、俺にも教えてくれへん?」{←イケメンスマイル}
『・・・・。』〔何だろう。引くわー。自惚れ乙。〕
話しかけた白石をムシして、ダンスを続ける楓。
〔てか、体操って失礼でしょ。マジ乙。〕
「なぁ、聞こえてへんの?おーい。」
なおもダンスをする楓。
ムシされまくるので、シビレを切らした白石は、聞こえてないと思い、見よう見まねで踊り始めた。
〔うーわー。何かキモい。どーしよ。話しかけてきたのムシしたの私だし、話しかけてみるかな?・・・嫌、怖い。止めよ。〕
淡々とダンスを続ける楓。
ぎこちなく体操?する白石。
動き慣れない動きに疲れ、近くのベンチに座る白石。
〔良かったー。隣から消えてくれた。さ、ベンチに結んでるフェレットとイグアナのしゅーちゃんを連れて帰ろー。〕
と、後ろにあるベンチを見た瞬間、楓は固まった。
さっきの包帯の人と、私のカワイーカワイー、フェレットとしゅーちゃんを撫でてる!!
・・・と、じっと白石を見ていると(ニラんでいると)白石がこちらを向いた。
目を逸らそうとして、目が合ってしまった。
『げ。』
「げ。とはヒドいなー。このフェレットとイグアナ、自分のなん?可愛ぇなぁ、俺ん友達にも、イグアナ飼っとる奴居るで。」
『へぇ。』
「反応薄いなー。あ、自分、見ない顔やんな。引っ越してきたんか?」
『まぁ、そうだけど。』
「せや、さっきの動き、教えてや!めっさハードな動きやんなぁ。テニスやっとんのに、息上がってもうたわ。」
『へぇ。乙。てか、帰りたいんで、そのコ逹返してもらえます?』
「あ、堪忍。気付かへんかった。」
イグアナとフェレットを楓に渡すため、楓に近付く白石。
楓は2匹を返してもらい、公園を出ようとした。
・・・が。
あまりにも急いで公園に入ったため、何処の出入口か解らず、止まってしまった。