青春18切符

□2.出会い
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「なぁ、自分、それ新しい体操か?見ない顔やなぁ。その体操、俺にも教えてくれへん?」{←イケメンスマイル}

『・・・・。』〔何だろう。引くわー。自惚れ乙。〕




話しかけた白石をムシして、ダンスを続ける楓。




〔てか、体操って失礼でしょ。マジ乙。〕

「なぁ、聞こえてへんの?おーい。」




なおもダンスをする楓。

ムシされまくるので、シビレを切らした白石は、聞こえてないと思い、見よう見まねで踊り始めた。




〔うーわー。何かキモい。どーしよ。話しかけてきたのムシしたの私だし、話しかけてみるかな?・・・嫌、怖い。止めよ。〕



淡々とダンスを続ける楓。

ぎこちなく体操?する白石。

動き慣れない動きに疲れ、近くのベンチに座る白石。




〔良かったー。隣から消えてくれた。さ、ベンチに結んでるフェレットとイグアナのしゅーちゃんを連れて帰ろー。〕




と、後ろにあるベンチを見た瞬間、楓は固まった。

さっきの包帯の人と、私のカワイーカワイー、フェレットとしゅーちゃんを撫でてる!!

・・・と、じっと白石を見ていると(ニラんでいると)白石がこちらを向いた。

目を逸らそうとして、目が合ってしまった。




『げ。』

「げ。とはヒドいなー。このフェレットとイグアナ、自分のなん?可愛ぇなぁ、俺ん友達にも、イグアナ飼っとる奴居るで。」

『へぇ。』

「反応薄いなー。あ、自分、見ない顔やんな。引っ越してきたんか?」

『まぁ、そうだけど。』

「せや、さっきの動き、教えてや!めっさハードな動きやんなぁ。テニスやっとんのに、息上がってもうたわ。」

『へぇ。乙。てか、帰りたいんで、そのコ逹返してもらえます?』

「あ、堪忍。気付かへんかった。」




イグアナとフェレットを楓に渡すため、楓に近付く白石。

楓は2匹を返してもらい、公園を出ようとした。

・・・が。

あまりにも急いで公園に入ったため、何処の出入口か解らず、止まってしまった。
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