short×short
□Ｑ＆Ａ
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Q『人を愛するということ』
A:単純でシンプルなこと
Q『人を愛するということ』
A:時には傷つけてしまうこと
Q『人を愛するということ』
ソファーにもたれかかるキミの横顔は本当に綺麗で ずっと眺めていたかった
はだけた淡いピンクのニットを赤と白のコントラストに染めこの世のものとは思えないほど
『ヒョン、キレイだよ』
キミは朦朧とする意識の中でボクに手を伸ばす
細くて綺麗な指先にそっと触れるとひんやりと冷たかった
もうすぐ‘死’んでしまうのだろうか？
そう考えた瞬間背筋がゾクッと震えた
『また欲しいの？』
硬くなった自身を扱きながらケツに近づける
入り口は既にゆるゆるで腰を進めるとすんなり入った
『ぁ…ぁっ…』
ヒューヒューと小さな呼吸と微かな甘い声
なんて愛しいのだろう。
『愛してる愛してる愛してる愛してる愛して』
――ズンっ―――
突然地震のような揺れが背中を襲う
痛いと叫んでも揺れは納まらない
気が付くと汗と涙と鼻水で視界がぐちゃぐちゃだ
上手く立ち上がれず前に倒れ込み這いずり回る
『ゴキブリ野郎』
ボクを見てソイツは吐き捨てたんだ
『ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
『もうしないって誓う？』
『誓います誓います誓います誓います』
『イイコイイコ』
ソイツはあり得ないくらいの笑顔でボクの髪を掴むと
床におもいっきり叩きつけた
その行為は まるで子供がぬいぐるみを叩きつけはしゃいでいる姿のようだった
意識が遠退くと起こされ
口の中が鉄の味でいっぱいに広がる
『イイコイイコ』
ぼやける視界の中キミは涙を流しながら微笑んだ気がした
『せーの』
ソイツの掛け声と共に鈍い音が部屋に響いた
A:残酷でバカバカしいこと
end