the surface

□前期試験
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たのしいたのしい文化祭の後は…


「来週から前期試験でーす!」

地獄の始まり!


「年に2回のこの試験の成績は星階級審査や優等生賞レースに大きく関わってきまーす!ゆ・え・に、みんな頑張ってね!」

「分かってるとは思うが学科試験なのでアリスの使用は厳禁。バレたら不正行為としてペナルティーがあるから気をつけるよーに」

「勿論アリス以外の不正行為については言うに及ばず、だ
その時は………分かってるな?」


鳴海、岬、神野と続けられる説明に蜜柑は頭を抱えうなだれる。

「うえーっ試験!ウチ試験大きらいーっ」


「まあバカにはつらい喚問よね…」

「え?佐倉バカなの?」


「あっでも蜜柑ちゃん、この試験頑張って上位成績とれば優等生賞(クラスに1人)の候補になれるかもだよ」

「えームリムリ」

心読みたちの当然の否定に蜜柑は白い目を向ける。


「そっそれに」


―――優等生賞―――

*一週間の里帰り
*セントラルタウン買い物券1ヶ月分
*賞状

その他に、今年度、上位成績、もしくはその他の活動でめざましい活躍をした者には、厳正な審査の結果”家族との面会”権利を賞与として与えるものとする。

――――――――――



「へぇーこんなのあったんだー」

「そういえばクラスの一部の人達が必死こいて勉強したりしてたね」


「ウチっっ今すぐ勉強頑張るっ!」

蜜柑は優等生賞の特典を聞き目をキラキラと輝かせるのであった。


「えっとじゃあ分かんない事あったら何でも聞いてね」




とりあえず学力チェックです!


「2と1/4+3/6は?」

「えーと…」


「しけん、を漢字で書け」

「えー…」


「1192つくろう…」

「…っ…」


学力チェックで分かった蜜柑が本物のアホだ、という事実にキツネ目と心読みは待ってましたとばかりに野次を飛ばす。


「またバカ共がルカ君巻き込んで何かしてますね…」

「……」
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