シュガシュガルーン
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‐私立萌黄学園‐
「さて、行きますかマドモアゼルたち」
シフォン達は学園の前にいた。
「ハイッ、質問です!今日からハート取っていいの?」
「フフン、勿論いくらでも」
校舎の中を歩いているシフォン達は、皆からの視線を浴びている。
「ちなみに名前は“加藤ショコラ”と“愛須バニラ”、“白井シフォン”だからな!日本語として不自然がないようにオレが考えた☆」
そうこうしているうちに四人は職員室に着いた。
「失礼します!」
『…しっ…失礼します』
シフォン達は職員室へと入る。
刹那、教師達はロビンを見て騒ぎだした。
「うそ――っ転校生の父兄ってロッキンロビン…なの?」
「かっこい〜」
「あたし…大ファン…なの〜」
「この人…ホントに人気あるんだね」
「うん。今朝“テレビ”にも出てたよ」
『“コマーシャル”…だよね…』
シフォン達もヒソヒソ話す。
そんなシフォン達に、
「よく見てるんだよ三人とも。“のぞきメガネ”をつくって」
ロビンは小さい声で言った。
「…?でもあれは変身を見破るときの…」
そう言いながらも三人はのぞきメガネをつくる。
「あっ」
『先生たちのハート…光ってる』
ピンク…むらさき……いろんな色だ…
「エクスターズタンタシオン!お前のハートをオレにくれ!!」
ロビンが呪文を唱えると、職員室中からハートが取れた。
「…じゃあ教室へ行きましょうか」
「え…と五年生でしたわね」
ハートを取られた教師達は、先程とは態度を一変させケロッとしている。
『…バニラちゃん…すごいね…』
「…うん」
…一気にあんなにハートを取れるロビン先生は…本当にすごい………
その後、シフォンとショコラはA組、バニラはB組へと案内された。
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