BOOK

□SS
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「芭蕉さん。」

テーブルに座ってテレビを観て居た芭蕉の背中に抱き付く。

「んー…なぁに?曽良君。」

後ろの曽良に体重を傾けながら、芭蕉は口許を緩めた。

「芭蕉さん芭蕉さん………。」

尚も名前を呼び、肩に顔を埋めて匂いを堪能する。


なにより、抱き付くと物凄く落ち着く。
そして頭の中がピンク色のモヤでいっぱいになっていくのを感じる。


曽良は深く深呼吸をしながら眠りについた。

「…ん?あっ!!曽良君寝たぁっ?!も〜…。」

ぶつくさ文句を言いながらも、あともう少しだけこのままで居たいと思う芭蕉であった。
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