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□ホワイトディ
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「芭蕉さん芭蕉さん。」
「ん?なぁに?曽良君。」
クルッと振り返ると、弟子の曽良君が立っていた。
何かを後ろ手に隠しているが、何であろうか。
「今日は、何の日でしょう?」
「え。今日?なん…だっけ……あ!ホワイトディだ!!!」
ポンッ!と手を打ちそう告げると、曽良がニヤリと笑った。

「え。何…処分されんの?」
ヒィィィと怯える芭蕉をそのままに。
曽良は隠しておいた箱を前に差し出す。

「御礼です。」

どうぞ、と芭蕉に渡すと、思いっ切り嬉しそうに笑う彼がいた。
「うわぁ〜!ありがとう!!嬉しいなー☆開けてみても良いっ!?」
「どうぞ。」

可愛らしいピンクの化粧箱に、真っ赤なリボンがかけてある。
リボンを取り中身を見ると、どうやら布の様だ。
下着だろうか?

「ん?ナニナニ?パンツ?どれどれ〜♪♪」
何か柄が入っているので、広げて見てみると。
芭蕉の目に衝撃的な柄が飛び込んできた。
そして勢い余ってそれを床に落としてしまう。
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