Boy


□曇りのち晴れ
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その日の午後。
ゾロが一人で青空を見ていると、青空と白い雲をバックに麦わら帽子を片手で押さえたルフィの顔が飛び込んできた。
「ゾロォ」
ゾロは状態を浮かすとルフィを見て言った。
「ルフィ」
温かい太陽のように明るい笑顔で言った。
「隣イイよなっ?」
「ああ…」
すとんとルフィがゾロの隣に腰を下ろすとゾロは上体を完全に起こした。
そしてしばらくして気になっていた事を聞いてみることにした。
「…ルフィ」
「ん?」
ルフィが大きな丸い目を一層大きくしてゾロを見つめた。
「…おれって男にモテるのか…?」
「☆…ぷっ」
しばらく瞬きをしてゾロを見つめていたルフィがぷっと吹き出し、大声で笑い出した。
ゾロは赤面して腹を抱えた恋人に言い放った。
「バッ…バカ!!こっちは本気で…」
ルフィは笑いすぎて涙目になりながら言った。
「だってゾロ、今日朝からヘンだったから何かと思ったらそんなことずーっと気にしてたのかっ?バカだなぁ、ゾロ」
ルフィはゾロの手を取った。
「おれにモテて嬉しくねェのか?」
ゾロは赤面しながらルフィから目を反らしながら言った。
「…嬉しい…けどよ」
ルフィはゾロの悩みを吹き飛ばすかのように笑った。
「んじゃ、いいじゃんか。なっ??おれはゾロが好きだぞ。」
ゾロはそう言ったルフィをじっと赤面しながらみつめて、不意に目を反らした。
…しかし、横顔はどこかふっきれたようにすっきりしていた。
ルフィはゾロの手を離すことなく、方にもたれて空を見上げた。
…空はいつの間にか雲はなかった。

end
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