Boy


□恋話。
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一同落ち着いたところでサンジが口を開いた。
「…で?おまえら、…したのか?」
「「…☆は…?」」
「しっ…したのかって聞いてんだよっ!!///」
「キスを?」
そう素っ頓狂に言ったルフィ以外の野郎共はずっこけた。サンジが空気読めないカンジの船長に頭を抱えて起きあがりながら言った。
「ま…まあな…」
「…。」
ルフィはちらり、とゾロを見て「言ってもいい??」と言わんばかりのまなざしを向けた。ゾロもそれを察したようだった…が。
「…言う必要ねェよ。」
「「「へ?」」」
意味がわからなかったルフィ含む野郎共だったが、次の瞬間、ゾロはルフィの腕をグイッ、と引っ張った。
「うわぁっ?!」
そのまま、ゾロはルフィを自分のところに抱きよせて唇にキスした。一瞬、何が起こったのか理解できなかったルフィは目を開けたまま瞬きを数回繰り返した。その様子を見ていたウソップとサンジはあっけにとられると同時に圧倒されて物も言えなかった。
「んんっ…」
ゾロの熱い口付けにルフィは人前にも関わらずゾロの背中に腕をまわした。…ゾロはルフィを抱いたまま、唇を離し、ウソップとサンジを見て不敵な笑みを浮かべた。
「…わかっただろ?こういうことだ」
一方のルフィはぎゅうぎゅうとゾロに抱きついていっこうに腕を離さない。不思議に思ったゾロがルフィの様子を伺おうとした。
「…ルフィ?」
ゾロはルフィが笑顔で半ば恥ずかしそうにこちらを見ているのかと思ったのだが…。
「ゾロ〜ォ!!大好きぃ!!」
どうやらすでにほろ酔いのルフィに抱きつかれてしまった。
「いいけどな…早く元に戻れ」
「おう!!」
にこにこしながらそう答えると腕を解いてゾロの隣に座った。
「ほんっとにアツアツだよな…おまえら」
「そー見えるかぁ?」
ウソップ呟きにルフィが真ん丸な瞳を向けた。
「まーなぁ。」
「こりゃ怖いもんなしだな。」
「…そんな事ないぞ?」
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