Boy


□恋話。
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真夜中。ろうそくの光がぼんやりと照らし、薄暗がりの中、4つの影が闇に浮かんだ。
ルフィががくーっと肩を落とした。
「はぁ〜。今日はどーなるかと思った。」
ウソップもふー、と息をついた。
「ナミに気付かれるかと思ったぜ。」
サンジが座り直しながら呟くように言った。
「ナミさんには悪いが…こんなこと恥ずかしくって言えないからな…。」
ゾロが酒瓶を煽りながら言った。
「まあな。」
ルフィがいぶかしげに腕を組むとむ〜と首をかしげた。
「でもぉ、恥ずかしい事なのかぁ?夜にパジャマパーティしてるっていう事が?」
それを受けてゾロ、サンジ、ウソップがルフィの口を慌てて押さえた。
「バッ…バカ!!でかい声で言うなよ!!」
「ナミさんが起きるだろ?!」
「もがもが…(わかった)」
サンジがルフィから手を離すと髪をかきあげながら「ったく…。」といい、元の席に戻って行った。ゾロも手を離すが、なんだかルフィはさみしそうな表情をして、ゾロを目で追って席に着くのを見届けた。ウソップがその様子を見ていて、おもむろに話し出した。
「…あのさぁ、一つずーっと聞きたかった事があるんだよな」
ウソップは一瞬ためらうと、ゾロとルフィを見て言った。
「おまえら、いつからそういう関係になったんだ?」
ルフィはキョトンとした。ゾロは「なっ…何を…?!」と言って沸騰した。
「そういう関係って?」
ルフィはいまいちわかってないらしく首を90度近く傾げた。
「あのなぁ…つまり…そのっ…え〜っと…。」
ウソップが詰まったのでサンジが助け船を出して言った。
「…いつから恋人同士かってことさ。」
「こいびとどうしぃ??って…ええ!」
ルフィがほんのり頬を染めた。
「知ってんだぞ。おまえらが恋人同士ってことくらい…。」
ウソップが酒を煽って言った。
「…恋人って…。」
「……。」
焦るルフィと絶句するゾロに追い打ちをかけるようにウソップは続けた。
「で?いつからなんだよ。」
「い、いつからって…。」
「…言えるかよ、そんな事」
身を縮めたルフィと頭を掻いたゾロにサンジは片足を立てて言った。
「いいだろ。俺も興味ある」
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