Girl
□Lion Girl, with Wolf Boy
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「ルフィさんっ!!」
「ん?何だ?」
赤いチェックのベストにワインレッドに近い赤のヒダ付きミニスカート。半袖のシャツに細い黒のリボン。街を歩けば目につくような制服を着たその女の子はビニールバックを抱えて振りかえった。短い黒髪、チャームポイントは大きな目。なかなかキュートな女の子だが、彼女のいる場所は…道場の廊下だった。そこに息を切らしながら袋を持ったピンクの髪の少年が走ってきた。彼女…ルフィの前で少年がぜーぜー息をつきながら膝に手を当てた。
「どうしたんだよぉ…コビー。なにもそんな急いで来なくても…」
「全国大会優勝おめでとうございますっ!!」
コビーはぺこり、と頭を下げた。ルフィが軽く微笑んで恥ずかしそうに頬を染めた。
「あ…ありがとな」
「すごいですねぇ…やっぱりルフィさん。5年連続優勝なんて…。」
並んで廊下を歩きながらコビーが言った。
「5年って…3年間は中学の時だよ、高校じゃないって。あ、そうそう。コビーは?どうだった?」
ルフィが尋ねると、コビーの目が輝いた。