Boy


□SUMMER TIME LOVE LETTER
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雨の日。小さな裏通りの路地。そこを一人の男が傘をさして歩いてくる。男がふいに横を見ると…小さな幼い少年が座りこんでいた。
しばらく少年を見ていた男だったが、その少年に近寄った。


小さな貸し部屋。男は幼い少年にタオルをかぶせ拭いてあげた。次に少年にマグカップを手渡し、しゃがんで少年の顔をよく見て言った。
「名前は?」
「ルフィ」
「いくつだ」
「7才」
「親は」
「いねェ」
「家は」
「…ない」
「そうか」
雨の音。男は少年に言った。
「俺はシャンクス。ここで一人暮らしをしてる。…もしよかったらずっとここにいてもいいぞ」
「ほんとか?!」
少年が急に明るくなっていった。
「ああ」
そして、男はその幼い男の子を抱きしめて眠った。…
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