Boy


□True Story
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「なぁー。ゾロォ、お休みのキスは?」
まどろみかけた目に麦わら帽子とちょっと拗ねたような顔が映る。
「…ルフィか…。」
ゾロがそう言って一つため息をつくと体を起こした。
ゾロはルフィの顔を引いてそっけなくそっとキスをしてまた寝た。
とてつもなく眠かったのだ。
すると、ルフィは不満そうにゾロを揺すった。
「もうっ!!なんだよそれっ!」
ハンモックが揺れるがゾロは起きない。
諦めたのか、ただじっとゾロを見て、ルフィは手を離した。
「…ごめん、ゾロ」
サンダルがパタパタ音を立てて遠ざかって行く。
…ゾロは体を起してルフィの行ったであろう先を見た。
船室の中で、時はゆっくり進んでいるように感じる。
「…追いかけないとな。」
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