SS戦国BASARA
□入れるまでが難しい
1ページ/2ページ
※現パロ
(生徒×教師)
「ほ、本当に入れるのか…?」
「この期に及んで何を言う。入れるぞ。」
「〜〜〜っ!!!」
「柚木。力を抜け、息をしろ。」
「っ、無理!こんなの絶対入んない!」
「黙れ!往生際が悪いぞ!」
静まり返った教室に、無機質なチャイムの音が鳴り響く。
「無理!無理、無理、無理!!」
「黙れ!」
「嫌だ!」
とあるところにとあるモノを入れる。
そんな未知の体験がしたいと言い出した俺。
そんな俺に三成は(珍しく)心よく応じてくれ、今に至るのだが…
これはどういう状況なのだろう。
ジリジリと三成が迫ってくる。
その圧迫感に押され、俺はあっさりと壁際に追いやられてしまった。
冷たい壁に背中がくっつき、その冷たさにゾクリと体が震える。
「い、嫌だ…無理だって…っ」
「無理なものか。誰だって出来る。」
「で、でも!それとこれは別で…」
「同じことだ。」
「うっ、でも、」
「少し黙れ、柚木。入れるぞ。」
ブルブルと勢いよく首を横に振っても、全く効果が無い。
それどころか、抵抗を見せた途端、三成は自らの脚の間に俺を挟み、逃げられないように密着してきた。
服同士が擦れる音。
耳に入ってくるその音を、この状況では意識しない方が無理だろう。
じんわりと目尻に熱を感じる。
涙かポロポロと零れてくるのを見た三成の力が、一瞬緩んだ。
三成の脚によって支えられていた俺の体は壁伝いに崩れ落ちる。
「良い歳した大人が…」
「わるかったなぁ…っ!」
「これしきのことで泣くな。」
「っ!?ふざけんな!」
嗚咽が漏れ、視界が滲み、上手いこと声が出ない。
「これ、すっげぇ怖いんだからな…っ」
呆れたように息を吐いた三成が、涙をそっと拭ってくれた。
涙が収まり、落ち着くと、三成は俺を自らの膝の上に座らせ、再びそれを手に取る。
観念しろ、と目で訴えているのが分かった。
「入れるぞ。」
「……」
「柚木、私を信じろ。」
「……痛く、すんなよ。痛かったら噛みつくからな。」
「いいから黙れ。私を見ていろ。」
「…っ、」
三成がそれを入れる瞬間、大丈夫だ、と不器用な笑顔を浮かべたのが、何故か心地よかった。
「…んっ、入っ、た?」
「ああ。どうだ?」
「ちょっと、変な、感じ……んっ、」
「大丈夫か?柚木。」
「うん、大丈夫、かも。」
思っていたよりそれは痛くなかった。
それどころか、全く痛みを感じなかった。三成の入れ方が上手かったのだろう。
少し違和感はあるが、全然、苦ではない。
ありがとう、と言うと、三成は無表情に視線を逸らし、せっかく入ったそれを外した。
「…え?」
呆気にとられていると、三成は俺の指にそれを絡ませ、逃げないようにするためか、絡まった脚に力が入り、
また壁際に背中を押しつけられる。
これは一体どういう状況なのだろうか。
「次は自分で入れろ。」
「え!?」
「私はここで見ている。」
「ちょ、何それ!」
「何だ。」
「いきなりハードル高!無理…っ!!」
→