SS戦国BASARA

□入れるまでが難しい
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※現パロ

(生徒×教師)



「ほ、本当に入れるのか…?」

「この期に及んで何を言う。入れるぞ。」

「〜〜〜っ!!!」

「柚木。力を抜け、息をしろ。」

「っ、無理!こんなの絶対入んない!」

「黙れ!往生際が悪いぞ!」



静まり返った教室に、無機質なチャイムの音が鳴り響く。



「無理!無理、無理、無理!!」

「黙れ!」

「嫌だ!」



とあるところにとあるモノを入れる。
そんな未知の体験がしたいと言い出した俺。
そんな俺に三成は(珍しく)心よく応じてくれ、今に至るのだが…


これはどういう状況なのだろう。


ジリジリと三成が迫ってくる。
その圧迫感に押され、俺はあっさりと壁際に追いやられてしまった。

冷たい壁に背中がくっつき、その冷たさにゾクリと体が震える。



「い、嫌だ…無理だって…っ」

「無理なものか。誰だって出来る。」

「で、でも!それとこれは別で…」

「同じことだ。」

「うっ、でも、」

「少し黙れ、柚木。入れるぞ。」



ブルブルと勢いよく首を横に振っても、全く効果が無い。
それどころか、抵抗を見せた途端、三成は自らの脚の間に俺を挟み、逃げられないように密着してきた。

服同士が擦れる音。
耳に入ってくるその音を、この状況では意識しない方が無理だろう。

じんわりと目尻に熱を感じる。

涙かポロポロと零れてくるのを見た三成の力が、一瞬緩んだ。
三成の脚によって支えられていた俺の体は壁伝いに崩れ落ちる。



「良い歳した大人が…」

「わるかったなぁ…っ!」

「これしきのことで泣くな。」

「っ!?ふざけんな!」



嗚咽が漏れ、視界が滲み、上手いこと声が出ない。



「これ、すっげぇ怖いんだからな…っ」



呆れたように息を吐いた三成が、涙をそっと拭ってくれた。

涙が収まり、落ち着くと、三成は俺を自らの膝の上に座らせ、再びそれを手に取る。
観念しろ、と目で訴えているのが分かった。



「入れるぞ。」

「……」

「柚木、私を信じろ。」

「……痛く、すんなよ。痛かったら噛みつくからな。」

「いいから黙れ。私を見ていろ。」

「…っ、」



三成がそれを入れる瞬間、大丈夫だ、と不器用な笑顔を浮かべたのが、何故か心地よかった。



「…んっ、入っ、た?」

「ああ。どうだ?」

「ちょっと、変な、感じ……んっ、」

「大丈夫か?柚木。」

「うん、大丈夫、かも。」



思っていたよりそれは痛くなかった。
それどころか、全く痛みを感じなかった。三成の入れ方が上手かったのだろう。

少し違和感はあるが、全然、苦ではない。

ありがとう、と言うと、三成は無表情に視線を逸らし、せっかく入ったそれを外した。



「…え?」



呆気にとられていると、三成は俺の指にそれを絡ませ、逃げないようにするためか、絡まった脚に力が入り、
また壁際に背中を押しつけられる。

これは一体どういう状況なのだろうか。



「次は自分で入れろ。」

「え!?」

「私はここで見ている。」

「ちょ、何それ!」

「何だ。」

「いきなりハードル高!無理…っ!!」






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