連載

□*Mission5・戦闘
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「「望伏せろ!!」」
「!」

その声に素早く反応し、その場に伏せる。

『この・・・!』
銃を突き付けていた良化隊員は望を撃とうとしたが、突入してきた吉田・吉川に狙撃される。

僅かにタイミングが遅かったのか、良化隊員からの弾は少し望の頬を擦った。

けど、そんなの気にしない。大した怪我ではないから。そんな事よりも・・・!


『畜生!』
本の入ってたバックを持っていた良化隊員は・・・窓の外にそれを・・・投げ捨てた。


「!」

それは本当に反射だった。
吉田と吉川が何か叫んでるが全く耳に入らない。

手摺りに片手を掛け・・・窓の外に飛び出す。


すぐ飛び出したので、バックは地面に着く前にキャッチ出来たが・・・・

「うわぁ―――――!!!!!!」

飛び出した会議室があるのは・・・三階・・・

このまま降下したら・・・大怪我!?死!?
あ――――!!どうすればいい!?あたし!
このまま死にたくないけど――――!!!誰か――――!
「・・・ッ・・・陽一――――!!」
気付けば、他の誰でもなく陽一の名を叫んでいた。


昔読んだ少女マンガにこういう場面があった。主人公が窓から落ちて、片思いの男子に見事キャッチされてそして二人は両思いになる。そんな場面。

それは漫画の世界であって、現実には有り得ない。

地面が近づいてくる。足から落ちれば骨折で済むかな・・・でもっ・・・怖い・・・!

ギュッ・・・目を強くつぶる。神様仏様玄田様―――!!






・・・・・・あれ・・・・・・?
痛くない・・・?も、もしかして痛みも何もなく天国来ちゃった・・・!?

「・・・・・・!」

あ―何か誰かの声が聞こえる―。もしかして、天の使い?神様・・・?それとも・・・閻魔様!?あたし何も悪い事してませんよ!!・・・多分・・・

「・・・ぞみ!」

あれ・・・?何処かで聞いたことある・・・えっと・・・

「・・・のぞみ!」

この声は・・・・!!!

「望!」
「・・・・陽一?」

目を開ければ、目の前に・・・陽一の顔・・・・って!

「えぇ!?な、何で陽一が天国に居るの!?」
「・・・・・・頭打って本当におかしくなったか・・・・・・?」

安心&呆れ顔の陽一。
そして気付いた。
あたし・・・・・・・・・

「生きてる・・・?」
「生きてなきゃ、俺と話してないだろ・・・」

今度はため息をつく陽一。
「だ、だって・・!!三階から落ちたんだよ!?普通死ぬと思うじゃん・・・!!!!!」
「当たり前だ馬鹿!普通は死ぬわ!」
「じゃ、じゃあ、な、何であたし生きてんの!?」

陽一が口を開きかけたその時、

「陽一!望!」

吉田・吉川・堂上・小牧が走って来た。
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