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□*Mission5・戦闘
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「地下車庫!」


サッと両側に入り、そっと扉を開ける。

・・・・・・・しかし、人の気配も銃撃の音もない。

変だ・・・・
なんでこんなに静かなの?

『入るよ』
『OK』

ダンッ!!
勢いよく扉を開け、直ぐ様銃を構えるが・・・・・

「いない・・・・・」

そこには良化隊は一人も居なかった。

「何でいないんだ!?敵の狙いは、地下車庫じゃ・・・・・」「・・・・・・あっ・・・・・!!!!」
「何だいきなり!」

陽一は望の方を向く。

「ねぇ、地下車庫に行く通路の途中に分かれ道あったよね!」
「あるにはあるけど・・・」
「確か・・・・」


望は数十分前の事を思い出した。

「その分かれ道の先、会議室よね?しかも来賓用の」
「あぁ」
「今朝、同僚の子が先週入った本を会議室に持って行ったの・・・もしかしたら!」
気付いたら望は走り出していた。

「おいっ!望!?」
陽一は望を呼び止めるが、望は走り出し止まらない。陽一は無線を取り、報告する。

『こちら手塚陽一一士!地下車庫に良化隊は一人もいませんでした!・・・望が来賓用会議室に向かったので、後を追います!!』




今朝、望は同僚の子に会った。
その子は業務部で、先週入った本のバーコードに不具合があり、一時会議室に置いておくと教えてくれたのだ。

何ですぐ気付かなかったんだろう。
あの中には検閲対象の本が半分以上あるのに!!


無我夢中で走る。


元の通路まで戻り、さっきの道とは違う通路を走る。

「あった!」

会議室!!


サッと気配を消して、伺う。
自分が良いと思ったタイミングで・・・・



バンッ!!!



扉を開ける。
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