連載

□*Mission5・戦闘
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ジジジジジジッ・・・・!!!


図書館内に良化隊襲撃の警報が響き渡る。

「利用者は外へ!!」
「端末をロックしろ!」

様々な指示が飛びかう中、あたしは女子更衣室へと走る。

中にはもうお母さんと安達一正が居て。

急いで戦闘服に着替える。靴の紐を結び、ヘルメットを抱え集合場所へと向かう。


「吉田班全員揃いました!!」
班ごとに並び、武器を手に取る。

「狙撃手は屋上へ!残りはさっき指示した通りの配置につけ!行くぞ!!」
『はい!』



そして1分も経たないうちに、良化隊はやってきた。

特殊部隊配属後初めての抗争が始まる・・・・




敵が狙うのは、閲覧室か地下車庫。
早く行かないと・・・・!


ダダダダダダッ!!!

「!!」

とっさに物陰に隠れる。
一緒にバディを組んだ陽一も。


このルートは・・地下車庫!!
陽一の方を見る。
どうやらお互い同じ考えらしい。

『いっきに突っ切るぞ』
『りょーかい!!』

初めての抗争だって言うのに・・・かなり落ち着いてるなぁ。陽一。
あたし、初めての抗争の時落ち着いてなんかいられなかったのに。

『行くぞ!』

目で合図され、陽一を先頭に・・・突っ切る!

ダダダダダダッ! 

敵からの攻撃が来る前に、撃つ。
銃撃の腕は陽一に劣るけど、あたしには三年間分の経験がある。
―――自信を持て!!


「望!」

ダッ・・・!

先に到着した陽一に援護してもらい、走る。
両親譲りのこの足があって良かったと戦闘の時いつも思う。


半分も撃ち切る前に望は辿り着いた。

撃たれる前に撃ち、駆け出す。
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