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ネタ帳です。

突発文、短文などを……。
◆おかしな話 






どうか、してる。


この世界も、俺も。
何だか意味なく生かされているような気がして。























今日は、気分が悪い。


いや、明日もか。








「負傷者はそこに寝かせておけ」


二つの大広間に溢れかえる負傷者達。ろくな治療も受けられず自然回復を待たされる始末。
そんな状況を目にするのが嫌で、俺は部屋を横ぎった。



「銀時」

呼ばれて振り返ると想像通り桂の姿があった。手には塗り薬と包帯を持っている。

「手当てしてやる。来い」

「………いらね。俺ァ良いから他の奴らに使ってやって」

そこまで傷深くないし、それこそ自然回復で済む程度だ。

「それでは困る。皆お前には万全な態勢でいてほしいんだ」

そう言うと、桂は無理矢理俺の腕を掴み部屋に入れられた。














「良いって言ったのに…」

「そんな事言うな。あいつらの気持ちだ」


手当てを終え、桂は薬を片付けはじめた。その様子をぼんやりと眺める。
すると不意に桂の手が止まった。



「銀時、明日……」

「………ああ」

「…高杉と3人で、先生に会いに行くか」

「いや…俺行かねえや」



合わせる顔無いし。

そう言えば桂が息を飲むのが分かった。


「高杉は行くだろうからさ、2人で行ってこいよ」

「……分かった」

















何で俺は"白夜叉"なのか。
何で先生が死んだのか。
何で戦が長引くのか。







本当に、どうかしてる。






でも先生は紛れも無く、
このイカれた世界を、俺を、


愛していた。
(愛してくれた)






――――――――――――
久々にリハビリも兼ねて小話をUP。
というか暗いなあ……。
こんどギャグとかも挑戦してみます!

2010/09/05(Sun) 09:21

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