キスして窒息

□トモダチ宣告
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にっこり笑って私にそう言うと、丁寧に手をあわせていただきます、と言って私の手作りのお弁当を口に運び始めた。




梅雨が明けて、本格的な夏がやってこようとしていた。

今日は風が涼しいから過ごしやすいけれど、日陰に居なければ簡単に日に焼けてしまうだろう。太陽が眩しい。


…今までだったら確実に家でごろごろと過ごしていただろうな、こんな暑い日。




日焼け止めクリームを全身にしっかり塗って、帽子を被って。

ロールアップしたジーンズにスニーカー、Tシャツというカジュアルな服装。薄化粧を施した顔。


バッチリメイクじゃないのは、薄化粧の方が良いと言われたから……なんて、乙女な理由だったりする。

全て、今となりにいるこの男のためだった。



 
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