キスして窒息
□トモダチ宣告
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コエリって何かズレてるよね、とくすくす笑いながら私の頭をぽんぽん叩いて、罠に向かっていく後ろ姿を見つめていた。
捕獲するための大きな籠を簡単に外してその下に置いておいたエサ用のお弁当を「食べていいの?」と嬉しそうに聞く、ひょろひょろした長身の男に頷くと、私のところまで戻ってきて、横にどさっと座った。
「こんな罠なんか仕掛けなくても、普通に俺のとこに来ればいいのに」
「……ソウなら引っかかるかな、と思って」
「酷くない? まぁ、たしかにコエリの料理は好きだけどね」