アンソロジー第2弾
□その唇で僕の名を
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「好きで1番前にいないもん!」
「ふは、結局3年間俺の後ろを歩くのは佐伯だったな」
髪の色は黒いけれど、ゆるくパーマをかけたような天パでショートヘアの私の頭をぐちゃぐちゃとかき混ぜるのが、先生は好きらしかった。
身長順に並ぶと、クラスで1番小さい私は必ず1番前。
そして偶然にも、3年間担任は間宮先生。
だから私は3年間、クラスの先頭で、かつ先生の後ろを歩いていたのだ。
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