キスして窒息

□アネモネ
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あのときは子供扱いしないで、となっちゃんに抗議したものだけれど、結果的にはなっちゃんに家庭教師をしてもらったわけで。




…今回も同じように、なっちゃんは私の家庭教師をすると言い出した。




『俺以外の奴に教わって明帆が第一志望の大学に落ちたら、俺が後悔するし。それに今は俺、受験生じゃないしね』


大学3年生のなっちゃんは塾講師のバイトをしてるからなかなか忙しいでしょ、と私は断ったのだけれど、3年前より余裕がありますよ、と付け加えて私に笑ってそう言ったなっちゃんの好意に、私は今回も甘えてしまったわけで。
 
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