キスして窒息

□アネモネ
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「なっちゃんわかんない」

「俺のことはわかるでしょ。日本語を話しなさい、日本語を」

「…ここわかんない」

「どれどれ」


そう言いながらスッと私達の間にあった距離が縮む。


私が指差す問題を見つめるなっちゃんの体温が、呼吸が、いつもなっちゃんがつけている香水の香りが、すぐ近くに感じるおかげでドキドキして問題に集中できない。

教科書におちるなっちゃんの影すら、なっちゃんとの距離の近さを感じるものでしかなくて、ドキドキが更に加速する。
 
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