ポケスペ

□嘘吐ラバーズ
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「…あ。なぁなぁ、シルバー、三時間目って何だっけ?」
「体育」
「うっそ!?」
「うそ」


「シルバー、教科書借して」
「前に貸しただろ」
「えー。いつ?」
「一昨日。まだ返してもらってないぞ」
「うそ!?」
「うそ」


「シルバー!!宿題見せろ!」
「宿題なんかないぞ」
「っ、…ふ、ふははは、」
「…何だ、その気持ち悪い笑いは」
「どーせそれも、うそなんだろ?」
「は?」
「もう騙されねーぜ」
「本当だ」
「うそだ!」
「本当だって」
「うそ!!」
「…まぁ、そうやって勘違いしてればいいんじゃないか?」
「…え、マジで本当なの!?」
「うそ」


「…あぁあぁぁああぁっっ!も、最悪!!」
「騙されやすいんだよ、ゴールドが」
「シルバーが上手すぎんだって!…っあーもー、むっちゃくちゃ悔しい。ムカつくわーっ」
「他愛もない悪戯だろうが」
「でも嫌なもんは嫌なんだよ!次こそはぜってー騙されねーから!!」
「そう言って、もう、何回目だ」
「っつ、次こそはっ…」
「言ってろ」(超面白い。超可愛い。)


「どーせ、また、うそなんだろ!!」
「人を疑うのは良くないぞ、ゴールド」
「疑う事を教えてくれてたのは、他でもないお前だろうが!!」
「ゴールド、よく考えてもみろ」
「?」
「オレが今まで、うそを吐いた事があるか?」
「それがうそなんだっつうの!!っていうかありがちなうそを吐くなぁああぁぁあ!!!」


「じゃあ、面白いうそをつけばいいのか?」
「そういう事じゃなぁいっ!!!」


「うそ!」
「本当」
「うそ!!」
「本当」
「うそ!!!」
「本当」
「うそ!!!!」
「本当」
「うそ!!!!!」
「本当」
「うそ!!!!!!」
「本当」
「」
「」
以下略
「………」
「どうした?」
「もしかして、…まじで本当?」
「う、そ」


「『ためてためてどん!』かよ、マジうぜええええ!!!」
「騙される方が悪い」
「最低だよお前!人として!!」


「何でシルバーんなこと知ってんの?あ、先輩?」
「違う」
「え?じゃ、誰?シルバー、ダチって、オレくらいしかいないだろ?」
「さらりと失礼だし、いつの間にオレ達はダチになった」
「だってさー。中学ん時からだから、もう、…えーっと」
「三足す二も出来ないのかお前は」
「あっ、そうそう、五年!五年になるんっすよ?シルバーちゃーん?」
「伸ばすな、語尾を上げるな、気持ち悪い」
「ひどっ。シルバーってとことん性格悪いよなっ」
「お互い様で」
「…。ていうか、話戻すけど、誰から聞いたの?」
「彼女」
「………」
「どうした?」
「…アレー、オレの耳おかしーのかなー。シルバーの口から『彼女』とか言う台詞が聞こえた気が、」
「言ったが?」
「………」
「…だから、どうしたんだ?」
「ありえねーっ!!!それこそ、うそだろ絶対!」
「がっつりと失礼な」
「いやね?シルバーがモテるのは、一億万歩譲って、認めよう」
「一億万って、譲るうちに入らないと思うんですけど」
「でも!しかし!!この性悪男に彼女が出来る訳があるか!!一日で本性ばれてハイサヨウナラーだろお前の場合!!」
「そこまで失礼だといっそ清々しいな」
「あざーっす」
「というか、それで行くとオレと五年続いてるお前はどうなんだ?」
「え?どうって、天使?」
「どこの世界に、こんな単純な天使がいるんだ」
「どこって、こ」
「ありがちなぼけは認めん」
「…単純じゃねぇ!純粋といえ!!」
「言ってろ」
「てか、うそなんだろ。早く種明かししろよ」
「オレがいつお前に、う」
「ありがちなうそは認めん!」
「今度ばかりは本当だ」
「その言葉に何回騙された事か!」
「…ゴールド」
「…んだよ?」
「オレが、こんなうそをついて、何になる?」
「………」
「オレは無意味な事はしないぞ」
「………え、じゃ、それ…、……え…、」
「?」
「…あ、オレ、…せ、先生に呼ばれてんだ!やっべー忘れてた行ってくる」
「……え、」







「…何で、ゴールドは、泣いてるんだ?」









ひねくれた両想いシリーズ。
シルはゴーの反応が可愛くて仕方が無くて嘘を吐いてた、という。彼女いる発言も反応が見たかっただけ、という。…解説が無いと分からない…。
続きをかけたら、かきたい…、とか、無理フラグをたててみる…。

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