学園モノ

□はいる
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部活 【ぶかつ】

「部活動」の略称。
学生・生徒のクラブ活動の事。
大抵の部活は名称で内容が分かるが
極稀に内容が全く分からないものがある。




「お前何組だった?」

「あ、違ったねー」

「うわーまた同じクラスかよー」

「また離れ離れじゃん!」

「担任誰よ?」


真白学園高等部入学式、当日。
一年生下駄箱前に様々な声が飛び交う。


「・・・またかよ」


クラス表を前に呆然と呟いたのは、新一年生のゴールドである。
髪の色こそ黒いが何とも形容しがたい前髪をしていて、それ故同級生からは爆発前髪とからかわれることもしばしばだ。
しかし、それ以上に人目を引くのは、その金色の瞳である。良く言えば強気な、悪く言えば生意気にもとれる金色の瞳。


「こーゆーのなんて言うんだっけ」

「くされ縁?」


同じ事を考えていたらしく即答したのは、ゴールドと同じく新一年生のクリスである。
髪の毛を校則通りに二つに結び、ワイシャツは勿論第一ボタンまでしめている。
優等生とか真面目とかそのような言葉が似合いそうな雰囲気があるのだが、その隣に明らかに不良っぽい生徒がいるので何となく違和感を感じる。

クリスの発言にゴールドが頷く。


「そうそう、それそれ」

「なんだ、また同じなのか?」

「あ、シルバー遅かったな」


遅れて来たのは、二人と同じく新一年生のシルバーである。
赤い髪は中等部の卒業式の時のままで、高等部からの同級生(主に女子)から好奇の視線を受けている。
何故主に女子からなのかと言えばシルバーが整った顔立ちをしているからで、ゴールドとしてはそれが気に食わなかったりする。
ものすごく、気に食わなかったりする。


「…ちょっと、寝過ごした」

「初日から!?オレもちゃんと起きたのに!」

「どうせゴールドは起こしてもらったんでしょ?」

「違いますー自分で起きましたー」

「はいはい」

「うわリアクション薄っ」

「ごちゃごちゃ言ってないで!さっさと教室行くわよ、チャイム着席厳守なんだから!」

「うわ出たよ真面目病め」

「今年も学級委員やるのか?」

「やるわよ。どうせ私は真面目学級委員です!!」

「あーもー、自棄になんなよ」

「お前ら朝からテンション高…。あ、何組だ?」

「なんだよ見てねーのクラス表?」

「さっき来たから見てる暇なんてないだろ。人も多いし」

「入学式なんだから、仕方ねーじゃん」


ゴールドがからからと笑う。
と、前を歩いていたクリスがくるりと振り返り、やや呆れ気味に言った。


「二組よ。一年二組」
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