odai

□眠たくなってきた
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「はじめちゃーん」
「……」
「はじめちゃん、それは多分目が開いてるだけだよ」
「……今何時だと」
「真夜中」
「………寝ろ」
「寝たいんだけどさ」
「…なんだ」
「総司の奴とあたしの部屋呑んでたんだけどね」
「………」
「はーじーめーちゃーん」
「…で、なんだ」
「あいつ完全に酔い潰れてあたしの布団盗っちゃったんだ」
「…それは難儀だな」
「でさ、予備の布団ってはじめちゃんが持ってたよね。一組貸してくれる?」
「…眠い」
「いやーそれはあたしもなんだけど」
「……」
「せめて場所だけでも教えてくれないと困るよ」
「…忘れた」
「え、ちょっと、夏ならまだいいけど冬!布団なしで寝たら死んじゃう!」
「…うるさい」
「酷い!はじめちゃんはあたしが凍え死にしてもいいの!?」
「それは…困る」
「でしょ!だから布団の場所思い出して!」
「……思い出すのが、面倒だ」
「薄情者!」
「…だったら入れ」
「え」
「…凍え死にたくはないんだろう?俺も…これ以上あんたに騒がれては不眠症になる」
「え、まじで?あたし入っちゃうよ?」
「いいから…寒い」
「お邪魔します」
「…布団を蹴飛ばすなよ」
「善処しまーす」
「………」




「…!なんであんたがここにいる!」
「嫌だはじめちゃん、予想通りすぎてびっくりした」
「いいから早く出ろ!」
「夜は入れって言ったじゃん」
「何の話だ!」
「うわーはじめ君、顔真っ赤」
「総司!何時からそこに!」
「あ、総司おはよう」
「うん、おはよう」


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