純情夢舞台
□純情ロマンチカ
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「まあ…そうなんですけど。ちょっと俺、忘れかけてたみたいで」
今、彼女に最も近い位置にいる自分。
以前は自分だけが親友として無条件で彼女の隣を立って歩く事が出来ていたから、忘れていた。
他にも上條や今は秋彦といった面々も彼女に近い位置に在るというのに。
゙親友゙だと満面の笑みを浮かべる水城を見る度、美咲は嬉しさど親友゙以上に見られていない悲しさが混ざって複雑な心境に陥る。
「……美咲」
「少し、焦ってるのかも。俺」
俺何言ってるんだろう。
そう思いながら話す美咲に、角は一つため息をつくとさらりと告げる。
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