†私立青春学園†(更新停止中)

□†勝利†
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†勝利†


地区予選に出るメンバーを決める為に行われている「ランキング戦」・・・。
俺の相手は青学No.3に入る乾先輩を主に、他の奴ら。

そして・・・

一年の「越前リョーマ」・・・。

コイツは俺と同じ学年の荒井に絡まれ、ボロラケットで試合して勝利した実力を持っている。

乾先輩と当たる前に越前との試合がある。
絶対に負けられ無ぇ!否、負ける訳が無いと思った・・・。
本当に試合する前までは・・・。

試合が始まり、最初はあまり変化が見られなかったが・・・

罠にハマりやがった。
左右に走らせる技・・・「スネイク」に・・・。

ボールに追い着きながらも越前のスピードが落ちてきている。
仕返なのか、越前はボールをライン際に低く深いショットを打って来る。
しかし・・・俺にそんなモンは通用し無ぇ!!

さぁ、そろそろ・・・堕ちろ!!!

「ねぇ海堂先輩もすごい汗だね。そろそろその上着脱いだら?」

何・・・言ってやがんだ・・・コイツッ!?

気付けば俺もすごい汗をかいていた。
奴のボールが鋭くなって来てると思ったら・・・俺が堕ちてた・・・。

そして・・・・・

「「スネイク」って“バギーホイップ・ショット”の事だよね?」
「!?」

「スネイク」を打ちやがった・・・!!

結果、6−4で俺が負けた・・・。けど乾先輩に勝ち、どうにかレギュラーメンバーに入れた。


あれから数日が過ぎた―


部活終了後、体力作りの為のランニングを始めた。
いつも休憩する河原に向かえば、誰か人がいた。いつもなら誰もいない筈なのに。よく見れば顔馴染みの奴だった。

越前リョーマ・・・。

越前は素振りの自主練している。越前は練習に夢中なのか、俺に気付いてはいない様だ。
声掛けるのもどうかと思い、そのまま河原を過ぎようとしたら・・・

「ほぁら〜」
「?」

は?何だ?この変な鳴き声。
鳴き声は俺の足元から聞こえた。足元を見てみると、狸に似ている猫がいた。
見覚えがある猫だった。何日か前に部室にいた猫だ。

「お前、野良なのか?野良にしては汚れて無ぇな・・・。」

しゃがんでその猫を撫でてみる。普通の猫は俺の目付きのせいか、逃げて行ってしまうがこの猫は何故か逃げない。
飼い主が目付き悪いから慣れてんのか・・・?

「何してんっスか?海堂先輩。」
「!?」

振り向けば越前が立っていた。

「関係無ぇだろ・・・。」
「ふーん・・・。おいでカルピン。」
「え・・・?」
「ほぁら〜」

猫はジャンプして越前に跳びついた。

「この猫、俺ん家の猫っスよ。知らなかったっスか?」
「・・・ああ。」
「まぁ、カルピンを届けに来てくれたのは桃先輩と菊丸先輩と大石先輩と手塚部長だからな・・・。
 あっ、後、河村先輩と不二先輩も途中まで一緒だったらしいから知ってるか・・・。」

名前が出て来なかったのは俺と乾先輩の名前だけだった。
俺は自主トレで皆より早く帰り、乾先輩は・・・分かる訳無ぇよ・・・。

「海堂先輩・・・。猫、好きなの?」
「・・・・・。悪ィかよ・・・!!」

バツが悪そうに言い、越前を見ると・・・

「別に。悪く無いと思いますよ。只、意外でしたけど・・・。」

「!?/////」
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