†私立青春学園†(更新停止中)

□†最高の快楽†(R)
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†最高の快楽†


ある日の休日、海堂薫の弟・海堂葉末が友人の家から帰る途中、
前方から赤とピンクのジャージを着て、テニスバッグを担いでいる少年が見えた。

「(テニスバッグ・・・。兄と同じ様にテニスをしている人ですね・・・!?)」

葉末と少年がすれ違った際ににお互いの顔が見えた時、葉末はその少年の顔付きに驚いた。

「(き・・・綺麗な人/////。本当に男子なんでしょうか?)」

葉末はその瞬間に恋に落ちた。


一方・・・少年は・・・

「(今の、海堂先輩にそっくりだな?もしかして、弟?)」

そう。葉末が恋に落ちた相手は兄の恋人である越前リョーマだった。

「(明日にでも先輩に聞いてみよう。
 ・・・あ、さっきの人に気を取られてたら曲がる場所過ぎちゃった;)」



―海堂の家

「(それにしても、本当に綺麗な人でした/////。)」

葉末は未だに顔を赤くしている。リョーマの事が頭から離れないのだ。
熱を冷ます為、飲み物を出そうと、冷蔵庫を開けた。

「(最近、家にファンタが買い置きしてありますが、誰が飲むのでしょう?
 兄さんはあまり炭酸飲まないし、お父さんやお母さんは・・・考えにくいですし・・・。)」

そんな事を考えていると・・・

ピンポーン♪

「はい。」

ガチャ・・・

「あ、さっきの・・・。あの、海堂先輩いますか?」

家に訪れた人は、ついさっき葉末が恋に落ちたリョーマだった。

「・・・。」
「?」
「あ、兄ですか?兄なら今走りに行ってますが・・・。」
「そっか・・・。」
「あの、上って待ってますか?」
「否、いいよ。昨日、先輩が部室にタオル忘れてったから
 自主練終わったから届けに来ただけだし・・・。コレ、渡して貰って良い?」
「あ、構いませんよ。」
「海堂先輩の弟?」
「はい!海堂葉末です。あの、貴方は・・・?」
「後輩の越前リョーマ。」
「よ・よろしくお願いします。越前さん!」
「あのさ・・・。」
「はい?」
「呼び捨てで良いよ。」
「よ、呼び捨てでなんて呼べませんよ!」
「・・・じゃぁ、下の名で呼んで。苗字でさん付けは慣れて無いから。」
「はい!リョーマさん!自分の事も呼び捨てで呼んで下さい。」
「ん。じゃぁね、葉末。」
「/////。(越前リョーマさん・・・。)」

リョーマが帰った後も葉末は玄関の前でボーっとしていて、買い物に行っていた母が帰って来るまで立っていた。
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